上級者向けの絵画塾|横浜|関内

シルバーポイント

研究コースでの授業「シルバーポイント/銀筆」をご紹介します。

今回は、銀線(2mm)を使用したシルバーポイント/銀筆の授業です。
ミューグランドやピグメントを混ぜたジェッソなどで下地を作り、その上に銀筆で描きます。描写した直後は鉛筆のデッサンと似ていますが、描いた線が銀特有の赤みがかった風合いに変わります。
支持体と下地の素材によって描写した線の発色が変わるので、様々な素材を試してみると面白いと思います。

アクリル絵具やリキテックス、胡粉など白い絵具で色々試しています。膠練り胡粉は金属の硬さに負けてしまいますね。

銀筆を購入できる画材店が少ないので今回は自作しました。
2mmの銀線と芯ホルダーがあれば自作できます。銀価格の高騰(2020年8月)が痛い課題でした。

1本銀筆があれば一生使えます。描くと先端が削れていきますが、少し制作したくらいではまったく減りは感じません。
便利な鉛筆の登場やペンの出現で活躍の場を失った銀筆ですが、改めて古典技法を学習することで、より素材と表現の関係性などを考え直すきっかけになりますね。