上級者向けの絵画塾|横浜|関内

基礎コースの授業

関内アートアカデミー
基礎コースの授業の様子をご紹介します

まずはモチーフを様々な角度から観察します。
1つの角度を10分~15分くらいかけてクロッキーし、モチーフが持つ量感や
動きを理解していきます。
※クロッキーとは短時間で描く写生です。
※量感とはボリューム・厚みなど立体の特徴です。

次に構図を決めるためにモチーフをデスケルという道具を通して見ます。
モチーフを画面にどのように収めるか、この構図の取り方しだいで完成度がまったく
変わってしまいます。
完成までのイメージもこの段階で決めていきます。構図を含め完成イメージを小さい
画面に描くことをエスキースと呼んでいます。

さて、エスキースができたら画用紙に描いていきます。
基礎的な技術を高めるには、モチーフを穴が開くほど観察し、正しい大きさを
計測することが最も重要で一番難しい作業です。
モチーフの形を正しく描くために、はかり棒という細長い棒をモチーフにかざし
比率を計測します。
最初のうちは、計測しても正しい形がなかなか取れません。
自分の目と脳は都合よくモチーフを見てしまいます。ぴったりと正確にモチーフを
写し取るのはとても難しいですが、継続して計り、見比べていくうちに形の狂いに
自分で気が付けるようになります。

基礎コースでは、主に観察力を高めることに重点を置いています。
「なんとなく形は合ってるかな…これくらいでいいや」とお茶を濁すことなく、
基礎力を可能な限り高めることができるように、講師やスタッフが元気にサポート
して授業を行なっています。

基礎は、時に楽しく、時に苦しいものですが、基礎という土台を安定させることで、
水彩・油彩・日本画・彫刻・イラスト等々、自分の表現したいことを周りの誰より
楽しく描けるはずです。

初心者の方はもちろん、思い通りに絵が描けないと悩んでいる経験者の方、デジタル
作品を描いている方、ぜひ基礎コースの授業で新しい表現の扉を開いてみませんか。

講評会の様子